西洋占星術の12のハウスは
バビロニア人が伝えたとされる、カルディアンオーダーという
天体の順番に応じて、
性質が与えられています。
また、ASC.DSCを地平線として、昼の世界と夜の世界としたとき、天体が力を発揮し易い場所としてジョイの概念を与え、昼に良い働きをする天体と抑制される天体は後半のハウスへ
夜に良い働きをする天体と抑制される天体は前半のハウスへ
そして、両性質をもつ水星はそれらを分かつ場所へと配置されました。
古い時代ではこの天体の性質に応じて、ハウスに役割を与えていました。
1ハウス:ルーラー土星 ジョイ水星
土星は物事を固定する性質があります。
これを水星が理解して扱う場所となり、あるがままの枠を理解して受け入れる場所となっています。
※ありのままの物、変わらぬ物
2ハウス:ルーラー木星
木星のもつ、ものを広げて拡張する力を発揮するハウスです、活動域の拡大、新しいものを手に入れる性質をもっています。
※産まれてから手に入れた物
3ハウス:ルーラー火星 ジョイ月
火星のもつ外部に働きかける力で
月が喜ぶハウスです。
多くのものに自主的に関わり、影響を受けていく性質をもちます
※交流、習得、経験
4ハウス:ルーラー太陽
あらゆるものを照らす太陽のハウスです。
太陽は温め命を育みます。
導き育てるものが入るハウスです。
※先駆者、養育者、養育環境、保護者
5ハウス:ルーラー金星 ジョイ金星
金星のもつ若さと成長を活かして、
金星を喜ばせるハウスです。
女性的な要素や、金星の若々しい楽しさ、活発さが入るハウスです。
※若さ、活発さ、生きる喜び、子供の誕生、美意識、大切さ、産み出したもの。
6ハウス:ルーラー水星 ジョイ火星
水星のもつ切り替えの早さと整理する力を活かして火星を抑制するハウスです。
物事を整理して整えることで、火星のもたらす過剰さを抑え込みます。
※問題の制御、諦める、切り替える、限界を理解する、理性で動物性を抑える
7ハウス:ルーラー月
月の光を受けとる性質で、多くのものを受けとる事ができる受信のハウスです。
他者から与えられるものに移ろいます。
※相手、対、関係性、受容
8ハウス:ルーラー土星
土星のもつ死と終わり、困難と物質の性質を与えられたハウスです。
受け入れるしかない荒々しさをもっています。終わりの後に残るもの、終わりをもたらすものを扱います。
※死を超える物、あがらえぬ物、縛る物、定め、終わり
9ハウス:ルーラー木星 ジョイ太陽
木星のもつ発展と拡大の性質で
太陽を喜ばせるハウスです。
成長して発展していくことで、太陽の期待や導きに応える事になります。
※認められる為のもの、導きを求める（受けとる）、道をみいだす。実行力、成功へ至る過程
10ハウス:ルーラー火星
火星の性質を発揮して、外部へ働きかけていくハウスです。
実行力や実現力をもっています。
※生存競争、勝ち残る、闘う、勝利、達成、男性
11ハウス:ルーラー太陽 ジョイ木星
太陽の導きにより、木星が喜ぶハウスです。
太陽の恩恵を受けとり促され、領域が広がり発展していきます。
※幸福の教授、公（昼の太陽）の発展、世に尽くす、期待に応える、公の活動、公からのアプローチ
12ハウス:ルーラー金星 ジョイ土星
金星の活力や明るさで土星を抑制するハウスです。
死や不安、終わりに生きる価値を見出して向き合い意味を見出します。
※不安、生と死の境界線、現実逃避、欲望、生存本能、人生の価値。